シャープがソーラープランとソーラー蓄電池プラン『COCORO POWER』を発表しました。
『COCORO POWER』とは新築住宅向け定額制PPAの太陽光発電・蓄電池の定額サービスです。
この記事で紹介するのは、太陽光発電と蓄電池が使える「ソーラー蓄電池プラン」です。太陽光発電のみ使える「ソーラープラン」は別の記事で解説しましたので、興味のある方はこちらもご確認ください。
ソーラー蓄電池プランは、文字どおり太陽光発電と蓄電池の両方を使える太陽光発電定額サービスです。初期費用が無料なのがメリットですが、自分で設置するのと比較して、得なのか?損なのか気になる方も多いと思います。
そこでシャープ特約店で活躍した業界プロが、お客様の立ち場、目線で、本音でわかりやすく突っ込んで解説します。ぜひ参考にしていただき、失敗しない太陽光発電・蓄電池選びで快適エコライフをご検討ください。
結論から申し上げると「ソーラー蓄電池プラン」よりご自身で設置した方が得します。
ただ実際は太陽光発電は屋根の面積や向きなどによって設置効果が異なりますので、
我が家ならどうなのか?詳細な比較検討をするなら、無料お見積りでご相談ください。
ソーラー蓄電池プランの価格
「ソーラー蓄電池プラン」は、14年間定額 / 全エリア一律で13,860円です。
太陽光発電だけ設置する「ソーラープラン」は電力エリアやガス供給住宅/オール電化によって料金が設定されていましたが、太陽光発電と蓄電池を設置する「ソーラー蓄電池プラン」は、14年間定額 / 全エリア一律で13,860円になっています。
単純計算で13,860×12ヶ月x14年=2,328,480円で約230万円を14年間で支払い、しかも売電収入(余剰電力の所有権)がないことを考えるとどう考えても、普通に太陽光発電と蓄電池を設置したほうが得になるケースが多いです。
ローンを組み、ご自身で設置するのと、どっちがお得なのか?しっかりと比較検討をすることをおすすめします。
ソーラー蓄電池プランと自分でローンで設置する場合とどちらがいいのか?もう少しくわしくみていきましょう。
COCORO POWER ココロパワー 「ソーラー蓄電池プラン」はどこのメーカー?
- COCORO POWER ココロパワーってどこがサービスを提供してるの?
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シャープエネルギーソリューション株式会社が運営するサービスです。
- シャープエネルギーソリューション株式会社って信頼できるの?
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太陽光発電と家庭用蓄電池とHEMSの自社製品があり、住宅用システムの実績は81万世帯を誇る、実績N0.1の人気メーカです。本社は大阪府八尾市ですが、全国に販売網をもっており、太陽光発電・家庭用蓄電池のトップメーカーで信頼できます。
ソーラー蓄電池プランの蓄電池の容量は
蓄電池つきのプランになると気になるのが、蓄電容量や性能ですがまだ、シャープから正式に詳細内容については発表はされていませんが、仮に(予想されるのは6.5kWh)「蓄電容量6.5kWhの蓄電池」だとすると、太陽光発電に多くのパネルが載って、たくさん発電する場合や、オール電化住宅や二世帯住宅など、消費電力量が大きくなる住宅は、蓄電池の容量が物足りないので、もっと大きな容量の蓄電池の設置を検討したほうがいいでしょう。
ちなみに、通常設置(ご自身で購入設置する場合)シャープのクラウド蓄電池は、蓄電池の容量が4.2kWh、6.5kWh、8.4kWh、9.5kWh、13kWhのものがあり、特定負荷型や全負荷型を選ぶことができます。(一部パネル型番は、仕様の関係で特定負荷の蓄電池しか選べません)
ソーラー蓄電池プランの蓄電池の性能は
「ソーラー蓄電池プラン」で、設置される蓄電池の性能は、停電時に使用できる機器の合計負荷が2KVAなので、特定負荷型の蓄電池になります。
特定負荷型の蓄電池とは、停電時にあらかじめ決めたところにだけ、電気が流れるタイプの蓄電池です。最近は全負荷型といって、停電時に家全体をバックアップできる蓄電池が人気になっています。全負荷型の蓄電池を選ぶことができないので、ご家庭にあった蓄電池を「ソーラー蓄電池プラン」にこだわらず検討することをおすすめします
ソーラー蓄電池プランの太陽光発電と蓄電池の動き
晴れた日は、太陽光発電が発電した電気を使うことができます。雨で発電が少ないときは、蓄電池に電気があれば、電気を購入することなく、蓄電池の電気を使います。
発電して使いきれなかった電気は、蓄電池へ自動で蓄電されます。
蓄電池に100%充電されたら、それ以上は充電できないので
余った電気は電力会社に売電されます。
「ソーラー蓄電池プラン」の場合
この売電が自分のものになりません。
晴れた日は、太陽光発電で多くの電気が発電されます。
すべての電気を使ったり、蓄電池にためることができることが理想ですが、実際はお昼の時間帯に仕事や用事で外出し電気をあまり使わないご家庭も多いです。
一般的にご家庭の消費電力が増えるのは仕事が終わって帰宅後、ご家族との夕食時〜家族団らんの時間帯19:00〜21:00です。
太陽光発電で発電した大きな発電量を、限られた容量の蓄電池に充電するのも限界がありますし、自己消費で電気を自分で使うことも限界があるでしょう。
「ソーラー蓄電池プラン」の場合、余った電気を売る権利が14年もの長い期間ないのは、大きな損失です。
「ソーラー蓄電池プラン」のデメリット
「ソーラー蓄電池プラン」は、太陽光発電と蓄電池が自己所有ではないため、さまざまな制約があります。後からこんなことなら、自分で設置したら良かったと後悔しないように、事前に自分で設置する場合とに違いを知っておきましょう。
一定期間の売電はもらえない
「ソーラー蓄電池プラン」の契約期間は14年間ですが、その間の売電は受け取る権利はありません。
本来自分で購入し設置をすれば、10年の間はそれなりな金額で電気を電力会社に買取りしてもらい売電のお金を受け取ることができますが、「ソーラー蓄電池プラン」では、その売電を受け取る権利はありません。
太陽光発電をご自身で設置しているユーザーは、春のよく発電する時期や夏の日照時間が長い時には、発電した電気を使うことはもちろん、節電することで、余剰電力をたくさん残して売電することができ、楽しみながら売電を貯金や太陽光・蓄電池のローンにまわしている方もたくさんいらっしゃいます。
そのような楽しみがなくなる上14年間もの長い間、毎月13,860円を払い続ける「ソーラー蓄電池プラン」はもったいないので、ご自身で設置するか比較し慎重に検討をしましょう。
契約期間が14年と長期間
14年もの長い間自分の所有ではない太陽光発電と蓄電池が設置されて、毎月13,860円大切なお金を払い続けるのはおすすめしません。もしあなたがそれでも、「ソーラー蓄電池プラン」を検討するなら、せめて14年のローンで太陽光発電と蓄電池を設置するプランとしっかり比較検討するべきです。
ちなみに通常太陽光発電をご自身で設置するソーラーローンを組む場合は、最長180回の15年です。(もちろん、審査があり、支払回数はローン開始時のご年齢により変わります)
新築住宅向けのサービス
新築住宅ということは、小さなお子供さんがいて若いご夫婦の方なんかが多いですが、光熱費は一生払い続ける固定費です。住宅ローンが始まったばかりで、太陽光発電や蓄電池にローンを組みたくない気持ちもわかりますが、安易に「ソーラー蓄電池プラン」に決めないで、しっかりとどんな設置方法が我が家にあっているか検討しましょう。
ソーラー蓄電池プランには年齢の制限がある
「ソーラー蓄電池プラン」は契約時のご年齢が60歳以下であることが条件としてあります。最近は人生100年時代で、年齢を重ねても元気な方が多くいらっしゃいます。新築住宅も60歳を過ぎて建てるケースもあります。
そんな時は、ご自身で太陽光発電や蓄電池を設置する「ソーラーローン」(太陽光のローン)を利用するのがおすすめで60歳過ぎても、審査さえクリアすれば利用できます。
またローンではなく現金で設置すれば、余計な金利を払う必要もないので60歳以上の方は「ソーラー蓄電池プラン」ではなく、通常の設置で検討するといいでしょう。
光熱費は一生払い続ける固定です。60歳すぎて老後のことを考え賢く太陽光発電や蓄電池を設置される方は最近すごく増えています。電気を買う方が得するか?電気をご自宅で発電して楽しみながら得するか?どちらがいいか検討することをおすすめします。
自由に蓄電池を選ぶことができない
太陽光発電や蓄電池は、ご家庭によって、設置できる設備やおすすめする設備がかわります。
例えば屋根の面積が大きく、たくさんの電気が発電できるのであれば蓄電池もそれに応じて大きめの蓄電容量にものを選ぶほうがいいです。
電気代もご夫婦お二人ぐらしで、10,000円以下のご家庭と、2世帯住宅で3世代でお住まいの場合には電気代が20,000円を超えるご家庭もあるでしょう。
蓄電池の予算もできるだけ安いものをと考える方もいれば、災害に備えを考え停電時に家全体をバックアップする全深型や大きな蓄電容量の蓄電池を選ぶ方もいらっしゃいます。今はどのメーカーも、蓄電容量、停電時のバックアップの方法(全負荷・特定負荷)など多くの製品ラインナップを揃えています。
実はシャープの蓄電池は、蓄電池の種類、クラウドHEMSによるAI制御など、他メーカと比較しても、一番おすすめできるメーカーなんですが、「ソーラー蓄電池プラン」のように、色々制約がでてくると、ご家庭にあった提案ができなくなります。せっかくなのでどんな組み合わせがいいか?まずはプロにご相談ください。
「ソーラー蓄電池」プランまとめ
「ソーラー蓄電池プラン」より、ご自身で設置する方がいいですよと案内してきましたが、あなたの設置条件だったらどうなのか?気になると思います。
太陽光発電のプランは、まずは設置する屋根をしっかりと測る必要があり、面倒くさいイメージがあると思いますが、これから払う光熱費を考えることは、トータルすると場合によっては何百万円も支払いが変わりますので、一度無料でどうなるかシミュレーション見たり、専門家の意見を聞いてみることをおすすめします。
気になる方はご相談・お問い合わせおまちしています。