「太陽光は付けたけれど、蓄電池はどれを選べばいいの?」「やっぱり同じメーカーで揃えたほうがいいのかな?」
太陽光発電をすでに導入されている方が、あとから蓄電池を検討する場合、太陽光と蓄電池のメーカーをどうするかはよくある悩みのひとつです。
最近では、他メーカーの蓄電池でも問題なく使用できるケースが多く、選択肢を広げることで、暮らしや予算に合った製品を見つけやすくなっています。
中でも注目されているのが、蓄電池専業メーカー・ニチコンの「リブタワープラス」。品質や安定性に定評があり、用途や容量に応じたラインアップも充実しています。さらに、総販売元は大手商社の長府工産株式会社。高品質な製品でありながら、コストパフォーマンスにも優れています。
このページでは、「リブタワープラス」のメリット・デメリットについて、価格や性能、他社製品との違いを比較しながら、あなたに合った蓄電池の選び方をわかりやすく解説します。
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リブタワープラスってどんな蓄電池?
リブタワープラスは、蓄電池専業メーカー「ニチコン」が製造し、大手商社「長府工産」が総販売元となっている蓄電池システムです。
特長は、7.4kWhと14.9kWhの2つの容量タイプが選べる点と、トライブリッドパワコンとの組み合わせによって太陽光発電・蓄電池・V2H(電気自動車との連携)を一体的にコントロールできる点です。
もともとニチコンは家庭用蓄電池の分野で高い信頼を得ており、リブタワープラスはその技術を活かして「全負荷対応」「200V機器対応」「AIによる自動運転制御」など、日常の使いやすさにも配慮されています。
また、保証面でも業界最長クラスの「20年保証」が用意されているため、長く安心して使いたい方にも選ばれています。
「設置済みの太陽光としっかり連携できるか不安…」という方も、基本的にメーカーが異なっても問題なく使用できる設計になっているのでご安心ください。
リブタワープラスのメリット・デメリット
リブタワープラスを検討するうえで、他製品と比べた強み・注意点を事前に把握しておくことは大切です。
ここでは、ニチコンの蓄電池「リブタワープラス」のメリット・デメリットをわかりやすく整理しました。将来の使い方やご家庭の条件に合わせて、じっくりご検討ください。
【メリット】
- 停電時も家全体をカバーできる「全負荷・200V対応」
- V2Hに対応するトライブリッド構成で、将来的に電気自動車の活用を考えている方にも適している
- AI自動制御により最適な充放電をサポート
- 高品質ながら、他社と比較して導入コストが抑えやすい
- 15年保証(有料で20年)に対応した業界トップクラスの長期保証
- 家庭用蓄電池トップメーカー「ニチコン」の製品だから、導入後のサポート体制も安心
- パワコン・蓄電池・V2Hが連携する高い拡張性
【設置前に知っておきたい注意点】
- 屋外設置専用モデルのため、設置場所に制限がある
- 重塩害地域には設置できないため、海岸の近くでは他の屋内設置対応の蓄電池が安心
- 14.9kWhで設置する場合は、増設ユニットの併設が必要(横並び不可の場合は縦置き台で対応可能)
- 蓄電容量は「7.4kWh」「14.9kWh」の2タイプのみで、中間容量(10kWh前後)が選べない
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他社蓄電池と比較するとどう?判断ポイントまとめ
蓄電容量の選びやすさ
家庭用蓄電池としては、7.4kWhは中容量にあたり、多くのご家庭に合う蓄電容量だと言えるでしょう。
予算と蓄電容量のバランスが良く、万人受けする構成です。
一方で、以下のようなご家庭では、14.9kWhの大容量タイプのほうが適している場合もあります。
・日中も在宅で電力を多く使うご家庭
・太陽光発電の出力が高く、余剰電力をしっかり活用したい方
・コストよりも停電対策の安心感を重視したい方
こうした方には、14.9kWhがぴったりで、安心しておすすめできる容量です。
ただし中には、「7.4kWhでは少し物足りないけれど、14.9kWhでは多すぎる」と感じる方もいらっしゃいます。そういった場合、10kWh前後のモデルが選べない点は、リブタワープラスの注意点といえるでしょう。
また、災害による停電への備えとして、できるだけ価格を抑えて最低限の蓄電容量を導入したいとお考えの方にとっては、7.4kWh以下のラインアップがない点も確認しておきたいポイントです。
価格と機能で見るリブタワープラスの優位性
リブタワープラスは、7.4kWhと14.9kWhの2タイプが用意されており、容量ごとに価格が大きく異なります。希望小売価格は、7.4kWhモデルで約310万円、14.9kWhモデルで約500万円と、家庭用蓄電池の中ではやや高価格帯に分類されます。
とはいえ、トライブリッドパワコンがセットになっており、V2Hや太陽光発電との連携、そして停電時の全負荷・200V対応が標準で搭載されている点を踏まえると、機能面の充実度は非常に高いです。
また、一般的な蓄電池では保証期間が10~15年であるのに対し、リブタワープラスは15年保証(有料で20年まで延長)に対応しており、長期的な視点で見ると安心感とコストパフォーマンスに優れているといえます。
さらに、設置済みの太陽光が10年以上経過している場合、ハイブリッド構成により太陽光側のパワーコンディショナーも新しくなるため、将来的な修理や交換費用を抑えられるというメリットもあります。
パワコン一体型で将来コストを抑えられる
リブタワープラスは、太陽光発電と蓄電池の両方を制御できる「ハイブリッドパワコン」を採用しています。これにより、すでに設置している太陽光発電のパワーコンディショナー(PCS)が10年を超えている場合でも、新しいパワコンにまるごと入れ替わる形になります。
通常、パワーコンディショナーは10年~15年ほどで交換時期を迎える機器ですが、単体で交換すると費用は数十万円にのぼることもあります。リブタワープラスを導入すれば、蓄電池の導入と同時に太陽光側のパワコンもリニューアルされるため、今後のメンテナンスコストを抑えられるという利点があります。
特に、FIT終了後のリプレイスや、太陽光発電から10年以上経過している方にとっては、「パワコン交換」と「蓄電池導入」が一度に済むことは大きなメリットと言えるでしょう。
ニチコン「リブタワープラス」はどんな家庭におすすめ?
設置から10年以上たった太陽光発電のご家庭におすすめ
太陽光発電を設置して10年が経過すると、多くのご家庭でパワーコンディショナーの寿命が近づきます。蓄電池を導入するタイミングで、ハイブリッドタイプのパワーコンディショナーにまとめて交換できるリブタワープラスは、メンテナンスの手間や費用を抑えることができる選択肢です。売電価格が下がってきている中、自家消費を高める選択としても現実的です。
迷ったら7.4kWh?多くの家庭で選ばれる理由
リブタワープラスには、7.4kWhと14.9kWhの2つの容量タイプがあります。7.4kWhモデルは、在宅時間が長いご家庭や、日中にある程度の電力を使用する方にとって、費用と容量のバランスが非常に良く、幅広い家庭に適しています。価格面でも導入しやすく、必要十分な機能を備えています。
蓄電池だけ別メーカーでも問題ない?不安を解消
現在お使いの太陽光発電システムのメーカーが蓄電池を販売していない場合でも、リブタワープラスは選択肢のひとつになります。多くの既設太陽光システムと問題なく接続できるよう設計されており、メーカーをまたいだ組み合わせにも対応しています。「メーカーを合わせないと不安」という方でも、実績のある蓄電池専業メーカー・ニチコンの製品なら安心して導入できます。
リブタワープラスの設置事例紹介

最近では、太陽光発電と蓄電池を別メーカーで導入される方も増えてきました。ここでは、実際に「リブタワープラス」を導入された方の事例をご紹介します。
【シャープ+リブタワープラス】
(奈良市・70代ご夫婦)
<導入のきっかけ>
シャープの太陽光を設置して10年以上が経ち、売電価格も下がってきたことで「せっかくの発電をもっと有効に使いたい」と蓄電池の導入を検討されました。
<選んだ理由>
比較したのは、シャープのクラウド蓄電システム(6.5kWh)とニチコンのリブタワープラス(7.4kWh)。容量と価格のバランスが良かったことに加え、補助金も活用できたため、リブタワープラスを選ばれました。
【サンヨー+リブタワープラス】
(神戸市・70代 2世帯住宅)
<導入のきっかけ>
サンヨー(SANYO)の太陽光を設置して15年以上が経ち、パワーコンディショナーの故障で発電が停止、修理のタイミングでリブタワープラス蓄電池の導入を検討されました。
<選んだ理由>
検討されたのは、「パワーコンディショナーだけを修理するか」、それとも「この機会に蓄電池を導入するか」。2世帯住宅ということもあり、電気代の負担が気になっていたため、修理のタイミングで補助金を活用し、リブタワープラスの設置を決められました。サンヨー製の太陽光発電は設置から年数は経っていますが、今でもしっかり発電し、蓄電池との相性も良く活用できています。
【京セラ+リブタワープラス】
(東大阪市・50代男性)
<導入のきっかけ>
京セラの太陽光発電に蓄電池を組み合わせたいと考え、リブタワープラスを選ばれました。もともと室内クローゼットに設置していたパワーコンディショナーの寿命が近づいていたことも、導入の後押しになりました。
<選んだ理由>
新しいパワコンは屋外設置型のため、室内スペースにゆとりができてスッキリ。大容量の14.9kWhモデルを選んだことで、停電時の備えにも安心感があると好評です。補助金の申請もお任せいただき、スムーズに導入されました。
▼ その他の地域でも導入されています(抜粋)
・埼玉県川越市(卒FIT/7.4kWh)
・静岡県掛川市(卒FIT/14.9kWh)
・広島県呉市(卒FIT/7.4kWh)
・宮崎県宮崎市(卒FIT/7.4kWh)
・熊本県熊本市(卒FIT対応/7.4kWh)
このように、メーカーが異なる組み合わせでも実績があり、安心して導入されています。
「うちは大丈夫かな?」と不安な方も、ぜひ一度ご相談ください。
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▶ リブタワープラスの機能・価格など、詳細はこちらの製品紹介ページでご確認いただけます。
よくある質問(FAQ)
- 現在使っている太陽光が他社製です。リブタワープラスとつながりますか?
-
はい、基本的に問題ありません。リブタワープラスは、太陽光発電事業を行っていないニチコンが製造しているため、他社製の太陽光システムと組み合わせて使うことを前提に設計されています。
実際にも、シャープ・サンヨー・京セラなど、さまざまなメーカーとの接続実績があります。
なお、設置状況によっては工事内容が変わる場合もあるため、お使いのメーカーや設置年数をもとに、無料相談にて接続条件をご確認いただけます。
- 太陽光と蓄電池は同じメーカーでそろえたほうがいいですか?
-
同じメーカーでそろえるメリットとしては、太陽光メーカー独自のサービスが受けられたり、サポート窓口が一本化されるなど、安心感がある点が挙げられます。
ただし、すでに太陽光事業から撤退していたり、あまり前向きでないメーカーもあり、その場合はサポート体制や蓄電池の選択肢が限られることもあります。
蓄電池専業メーカーを選ぶことで、保証や機能面で安心できるケースも多く、どちらが適しているかは、設置している太陽光のメーカー・設置年数・現在の機器構成・優先したいポイントによって変わってきます。
無料相談では、メーカーや設置年数をふまえて、最適な選び方をご案内しています。どうぞお気軽にご活用ください。
- 蓄電池の容量はどうやって選べばいいですか?うちに合うサイズがわかりません。
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蓄電池は基本的に容量が大きいほど安心ですが、価格とのバランスや使い方によって最適なサイズは変わります。
たとえば、太陽光が3kW程度なら7.4kWhが選ばれることが多く、普段使いにも十分対応できます。
ただし、あとから14.9kWhに増設する場合は追加工事が必要で割高になるため、将来的な使い方も含めて初めに検討しておくことが大切です。
「電気代を抑えたい」「停電時も安心したい」など、目的によっても選ぶべき容量は変わります。
ご家庭の状況に合わせて、最適な容量をご案内できますので、お気軽にご相談ください。
- 太陽光と同じメーカーでそろえた場合と、リブタワープラスを選ぶ場合で価格は変わりますか?
-
同じメーカーでそろえると、システム全体の統一感や一括サポートの安心感がありますが、モニターの交換やパワーコンディショナーの入れ替えが必要になることも多く、必ずしも費用が抑えられるとは限りません。
一方、リブタワープラスは、全負荷対応や200V機器対応などの高機能が標準で備わっていながら、価格が抑えられるケースが多いのが特長です。
ただし、実際の価格は工事内容や補助金の有無によって異なります。もちろん、お見積もりの内容によっても大きく変わりますので、すでにお手元に他社のお見積もりがある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
- 蓄電池は前から興味はあるのですが、実際いつ設置するのが良いのでしょうか?
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蓄電池は高価な設備だからこそ、「本当に今でいいのか?」と迷う方は少なくありません。
実際に導入される方の多くが、次のような“きっかけ”で設置を決めています。
- 太陽光発電の設置から10年以上が経ち、パワーコンディショナーの交換時期が近づいている
- 売電価格が下がってきたため、発電した電気を自家消費したい
- 災害・停電時の備えとして電気を蓄えておきたい
- 補助金制度が今のうちに使える地域に住んでいる
一つでも当てはまったなら、今が絶好のタイミングと言えます。
放っておいて後から後悔するより、まずは「我が家に蓄電池がついたらどうなるのか?」相談してみてはいかがでしょうか?
「我が家に合うか不安…」そんな方も、まずはお気軽にご相談ください。
▶ ご自宅の太陽光設備との相性や補助金の適用可否も無料でチェック可能です。
担当者が個人的に思う「ここが好き」コーナー
私は株式会社ジャパン電気の代表を務めていますが、実は以前、シャープの特約店で10年以上、住宅用太陽光発電の営業をしていました。その間に多くのご家庭に太陽光をお届けしてきたことは、今でも私の誇りであり、シャープというメーカーにも深い愛着があります。
また、国家資格の第2種電気工事士も保有しており、現場の視点も含めたご提案ができることが私の強みです。そうした経験があるからこそ、太陽光や蓄電池に対して不安を感じる方の気持ちにも共感できますし、「どんな視点で製品を選べばいいか」をわかりやすくお伝えすることを大切にしています。
リブタワープラスは、屋外に設置できる環境であれば、7.4kWhモデルが中容量の蓄電池の中でも特におすすめできる製品です。パワーコンディショナーも一緒に新しくできるため、長期的なメンテナンスの不安を減らしたい方にも向いています。ただし、パワコンがまだ新しい場合には、他メーカーの中容量モデルを選ぶ方がコスト面で有利なケースもあります。
もちろん、リブタワー以外の蓄電池についてもご相談いただけますので、まずはお気軽にお問い合わせください。ご家庭によって状況や目的は異なりますが、選択肢のひとつとして、ぜひ知っておいて損はない蓄電池だと感じています。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。ご不明な点があれば、どんなことでもお気軽にご相談ください。
まとめ|あなたにとって本当に合う蓄電池とは?
リブタワープラスは、全負荷対応・200V機器対応・AI制御・長期保証など、高機能とコストパフォーマンスを両立した蓄電池です。太陽光発電と別メーカーでも連携できるため、柔軟な選び方ができる点も評価されています。特に、設置から10年以上たった太陽光をご利用中の方や、停電への備え、自家消費への切り替えを考えている方には、今が導入のタイミングと言えるかもしれません。
まずは、お手元の見積もりや太陽光の状況に合わせて、「我が家にはどんな蓄電池が合っているのか?」を一緒に考えるところから始めてみてはいかがでしょうか。

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監修者プロフィール
蓄電池・太陽光アドバイザー 内田 博己
株式会社ジャパン電気
代表取締役/第二種電気工事士
太陽光業界で15年以上の実績。蓄電池・太陽光の販売・保守・修理対応に精通し、全国のご相談をサポートしています。
国家資格「第二種電気工事士」保有。
▶ 比較してリブタワープラスが気になった方は、こちらの詳細ページもぜひご覧ください。価格など蓄電池情報などをわかりやすくまとめています。