太陽光をつけたのに電気代が高い…関西エリアで見直しを考える方へ|原因と対策を解説

太陽光発電をつけてから10年以上。当時は「電気代が安くなる」「売電で元が取れる」と思って設置された方も多いのではないでしょうか。ところが最近、「電気代が高くなってきた気がする…」「売電収入も減って、効果が感じられない」といった声が、関西エリアでも増えています。そこで今回は、次のようなポイントをわかりやすく解説します。

  • 電気代が高くなっている原因は何か?
  • 料金プランや使い方で電気代は変わる?
  • 蓄電池で太陽光をもっと活かせる?

「このまま高い電気代を払い続けるしかないの?」と感じている方に、見直しのヒントをお届けします。

電気代が気になる方へ

設備や電気の使い方を確認し、ご家庭に合った見直し方法をご提案します。

目次

太陽光があるのに電気代が高い理由とは?

「太陽光をつけたのに、電気代が高くなってきた…」そう感じる方が、関西エリアでも増えています。

まず大きな原因は、電気料金そのものが上がっていることです。

燃料費の高騰や再エネ賦課金の影響もあり、ここ数年で電気代は着実に上昇しています。さらに、次のような要因が重なり、負担が大きく感じられやすくなっています。

売電価格が大きく下がっている

10年以上前は1kWhあたり40円以上で売れていた売電も、今では関西電力で「1kWhあたり8円」とかなり安く売電されています。

 その結果、発電で得られる収入が減り、電気代の実質的な負担が増えたと感じるご家庭が増えています。

オール電化の夜間電力が高くなっている

以前は、夜間の電気はかなり割安でしたが、最近ではその単価が2倍近くまで上がっているケースもあります。もちろん、日中の電気料金も上がっており、同じような使い方をしていても、以前より電気代の負担が重くなっているのが現状です。

光熱費全体の上昇

 電気だけでなく、ガスや灯油なども含めた光熱費が全体的に上がっており、家計への影響が大きくなっています。そのため、「太陽光があるのに電気代が高いなぁ…」と悩むご家庭が、関西で多くなっています。

関西電力のプランだけが原因じゃない?電気代を見直すポイントとは

電力会社を変えても失敗する?注意すべきポイント

電気代が高くなったと感じると、「料金プランが合っていないのかも」「新電力に乗り換えたら安くなるかも」と考える方もいらっしゃいます。たしかに、関西電力には「はぴeタイムR」や「従量電灯A」など複数のプランがあり、ご家庭の使い方によっては見直しで電気代が下がるケースもあります。また、一時期は新電力に乗り換えることで大きく安くなる時期もありました。

しかし現在は、燃料費高騰の影響で新電力の価格も上昇しており、以前のように「どこに乗り換えても安くなる」という状況ではなくなっています。むしろ乗り換え先によってはサービス内容や安定性に不安を感じるケースもあるため、慎重な判断が必要です。

電気代を減らす第一歩は「使い方の見直し」から

大切なのは、プランや契約会社の比較だけでなく、「どの時間帯に、どのくらい電気を使っているか」といった使い方全体の見直しです。そのうえで、必要に応じて蓄電池の導入など、設備面からの対策も検討することで、より確実な節約につながります。

電気の使い方次第で、同じプランでも電気代が変わります

毎日の電気の使い方によっても、電気代には意外と大きな差が出ます。電化製品には、消費電力の大きいものと小さいものがあり、普段よく使う家電を見直すだけでも、電気代を抑えられる可能性があります。

注意したい電化製品に共通しているのは、「消費電力が大きいという意識がないまま、長時間使ってしまいやすい」という特徴です。

気に入って使っている家電を無理にやめる必要はありませんが、どの家電が電気代の中でどれくらいの割合を占めているのか、目安として知っておくことが、無理のない見直しの第一歩になります。

冬に注意したい電化製品と使い方

・オイルヒーター

・電気カーペット

・電気ストーブ

・電気温水器

夏に注意したい電化製品と使い方

・エアコン

・冷蔵庫

通年注意したい電化製品と使い方

・ドラム式乾燥機

これらは消費電力が大きいため、使い方や使用時間によって電気代に大きく影響します。たとえば、オイルヒーターや電気ストーブ、電気カーペットを意識せず長時間使っていると、暖房にかなりの電気を消費してしまいます。

また、給湯機として使われる電気温水器は、ヒーターで直接お湯を温める仕組みのため効率があまり良くなく、エコキュートと比べて約3倍の電力を消費すると言われています。

夏の暑い時期、エアコンは欠かせませんが、家中の複数の部屋でそれぞれエアコンを使っていると、思っている以上に電気を使っていることがあります。また、冷蔵庫を2台以上使っているご家庭では、年間を通して電気代の負担が大きくなる傾向があります。

さらに、最近人気のドラム式洗濯乾燥機も、乾燥機能を使うことで消費電力が大きくなり、電気代に影響していることがあります。大切なのは、「どの時間帯に、どの家電を、どれだけ使っているか」を一度見直してみることです。電気の使い方を少し工夫するだけでも、今のプランや設備を活かしながら、無理のない電気代の節約につながります。

見直さないままでは、電気代のムダが続いてしまいます

電気代が高くなっていると感じても、「まぁ仕方ないか」「そのうち安くなるだろう」と、見直しを後回しにしていませんか?最近では紙の請求書が届かなくなり、電気代の明細はネットで確認しないとわからないご家庭が増えています。そうした中で、「気づいたら毎月こんなに払っていた」と驚かれる方も少なくありません。

たとえば、太陽光の発電が止まっていたり、消費電力の大きな電化製品を気づかずに使い続けていたりすると、電気代の負担は確実に増えていきます。さらに、10年以上前に契約した売電単価が今では8円台まで下がっており、かつてのような「売って得する」仕組みではなくなっていることも一因です。

このような状態を放置してしまうと、今後も電気代のムダは積み重なっていくばかりです。だからこそ、「いまの電気の使い方や設備を見直すこと」が、将来のムダな出費を防ぐ第一歩になります。

電気代は、一度きりの出費ではなく、これから先もずっと払い続けていくものです。たとえ自分が亡くなっても、家に誰かが住んでいる限り、電気代はかかり続けます。だからこそ、今のうちにできることを見直しておくことが、将来の暮らしを守るための前向きな選択になります。

蓄電池があれば、太陽光をもっとムダなく使えます

太陽光の電気、じつは使い切れていない?

太陽光発電があるから電気代は安心、と思っていても、実際には発電した電気をすべて使い切れていないご家庭が多くあります。太陽光は主に日中に発電されますが、その時間帯に家にいる方が少なかったり、発電量が多かったり、昼間の使用電力が少なかったりすると、電気が余ってしまいます。余った電気は売電されますが、現在の売電価格は1kWhあたり8円前後まで下がっており、以前のように「売って得をする」仕組みではなくなっています。

さらに、雨の日や曇りの日など、天候によって発電量が少なくなる日もあります。そんなときには、電気を買わざるを得ず、結果的に電気代が高くなってしまうこともあるのです。つまり、せっかく発電しても、「昼間しか使えない」「天気に左右される」ままでは、太陽光の力を十分に活かせていない可能性があるのです。

蓄電池があれば、夜も自分の電気が使えます

太陽光で発電した電気を、もっと有効に使うための方法として「蓄電池」があります。

蓄電池があれば、昼間に発電して余った電気を貯めておき、夜や早朝など太陽が出ていない時間帯にも自分の電気を使うことができます。

その結果、電力会社から電気を買う量を減らすことができ、電気代の節約につながります。

ご家庭で使う電気の多くを太陽光と蓄電池でまかなえるようになれば、電力会社に頼らず“電気の自給自足”ができるようになり、電気代を大きく減らすことも可能です。

また、急な雨や曇りで発電量が落ちてしまった日でも、昼間にためた電気があれば安心です。

蓄電池は、太陽光の「自家消費率」を高め、無駄なく使い切るための頼れるパートナーです。

売るより使う時代へ。売電単価の現実

たとえば、2010年前後に設置された方は、1kWhあたり40円以上の高い売電単価で契約されていたケースも多く、当時は「売って得をする」ことが太陽光の大きな魅力でした。しかし現在は、売電単価が大きく下がっており、関西電力の買取価格は1kWhあたりおよそ8円です。

一方、電力会社から買う電気には、基本料金だけでなく、燃料費調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金、消費税などが加わります。そのため、実際の購入単価は1kWhあたり30円を超えることも少なくありません。

昼間に安く売電しておきながら、夕方以降に何倍もの金額で電気を買い直すのは、非常にもったいない仕組みと言えるでしょう。

こうした中で、発電した電気を売るよりも、自宅で使う「自家消費」に切り替えるほうが、無駄のない暮らしにつながります。このような背景から、太陽光発電の活用は「売る」から「使う」へと考え方を切り替える時代に入っています。そのためにも、昼間の余剰電力をしっかり貯めておける蓄電池の役割が、今後ますます重要になってくるのです。

蓄電池っていくらかかるの?気になる導入費用の目安

蓄電池の導入を考えるとき、やはり一番気になるのが「いくらかかるのか?」という費用の部分ではないでしょうか。蓄電池の本体価格は、選ぶ容量や機能、メーカーによって幅がありますが、おおよそ100万円台後半から200万円台が一般的な相場とされています。

そこに設置工事費などを含めると、トータルでかかる費用はおおよそ200万円前後になるケースが多いです。もちろん、「そんなに高いのは無理…」と思われるかもしれませんが、国や自治体の補助金を上手に活用すれば、負担をぐっと抑えることも可能です。たとえば、国の補助制度やお住まいの地域の補助金を組み合わせることで、数十万円単位の助成が受けられることもあります。

また、毎月の電気代が1万〜2万円、あるいはそれ以上かかっているご家庭であれば、長い目で見て蓄電池の導入を検討してみてもよいのではないでしょうか。電気代の節約効果や、停電時の備えとしての安心感を含めると、将来の家計負担を軽くできる選択肢にもなります。

まずは、お住まいの地域でどんな補助制度があるのか、どのタイプの蓄電池がご家庭に合っているのかを知るところから始めてみましょう。

電気代を見直すなら、こんなご家庭は要チェック

電気代の見直しと聞くと、「うちはまだ大丈夫」「使い方は変わっていないから関係ない」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、実際に電気代の見直しや蓄電池の導入をおすすめしたいのは、次のようなご家庭です。

  • 太陽光発電を設置して10年以上が経っている
  • 以前は売電価格がそれなりにあったが、現在はびっくりするほど少なくなった (理由は売電単価が下がったためで、発電した電気の本来の価値をもっと有効に活用できる可能性があります)
  • 家で過ごす時間が増えて、電気の消費が多くなってきた
  • 2世帯住宅などで、一般的な家庭よりも電気の使用量が多い
  • 屋根に太陽光パネルを多く載せていて、発電量が比較的多い
  • 電気は今後も必要不可欠で、今後も一定の金額を支払い続けることが避けられないと感じている

こういったご家庭は、太陽光で発電した電気を十分に活かしきれていない可能性があり、蓄電池を活用することで「買う電気」を減らせる余地があります。さらに、使っている家電が古かったり、知らないうちに消費電力の大きな機器を長時間使っていたりすると、それだけで電気代が上がってしまうこともあります。

「蓄電池を導入するかどうか」だけでなく、「家の中で電気をどのように使っているか」をセットで見直すことで、無理のない節約や快適な暮らしに近づけるはずです。「自分の家はどうだろう?」と感じた方は、まずは一度、ご家庭の電気の使い方を振り返ってみることをおすすめします。

関西エリアの方へ|料金プランや蓄電池のこと、無料でご相談いただけます

「電気代が高くなってきたけれど、何をどう見直せばいいのか分からない」「蓄電池って高そうだし、本当に必要なのか知りたい」そんなふうに感じている方のために、関西エリアのご家庭を中心に、料金プランや蓄電池についての無料相談を受け付けています。

太陽光を設置してから10年以上経っているご家庭や、最近の電気の使い方が以前と変わってきた方など、それぞれの暮らしに合った見直しポイントを、丁寧にわかりやすくご案内いたします。

ご相談は無料です。無理な営業や押しつけは一切ありません。「ちょっと話を聞いてみたいだけでも大丈夫かな…」という方も、どうぞ安心してご利用ください。

よくあるご相談と回答

太陽光があるのに電気代が高いのはなぜですか?

電気代が高く感じる理由は、電気の単価が上がっていることに加え、意識しないまま無駄に電気を使っている可能性があるためです。太陽光で発電した電気は、まずご家庭で使われますが、使いきれなかった分は蓄えることができず、そのまま安い単価で売電されてしまいます。

せっかくの余剰電力を有効に活かすには、蓄電池などで「ためて使う」方法も検討する価値があります。とはいえ、太陽光発電があることで昼間の電気代はしっかり抑えられており、太陽光のないご家庭と比べれば、すでに大きな恩恵は受けていると言えます。

蓄電池をつけると、本当に電気代は安くなりますか?

はい。太陽光発電の余剰電力を蓄電池にためておくことで、発電していない時間帯でもその電気を使うことができ、買う電気を減らせる分、電気代は安くなります。

蓄電池の導入費用はどれくらいかかりますか?

蓄電池の費用は、容量や機能によって幅がありますが、本体と設置工事を合わせておおよそ150万円〜250万円が一般的です。ただし、お住まいの自治体によっては補助金が出る場合があり、うまく活用すれば費用負担を大きく抑えることも可能です。

また、毎月の電気代が高くなっているご家庭では、長い目で見て電気代の節約や停電時の安心につながるケースもあります。

蓄電池に使える補助金には、どんなものがありますか?

蓄電池には、国の補助制度のほか、お住まいの自治体から助成金が出るケースがあります。内容は地域によって異なり、「家庭用蓄電池の導入費用の一部を最大10万円〜数十万円まで支給」といった制度が多く見られます。

申請のタイミングや対象機種が決まっていることもあるため、導入前に確認しておくことが大切です。ご相談いただければ、お住まいの地域で使える補助制度の内容もあわせてご案内しています。

相談だけでも大丈夫ですか?売り込みはされませんか?

はい、大丈夫です。ご相談は完全無料で、売り込みやしつこい営業は一切行っておりません。「電気代が気になってきた」「太陽光や蓄電池について少しだけ聞いてみたい」といったご相談でも、丁寧にお話をうかがっています。不安な点やわからないことを整理するためにも、まずはお気軽にお問い合わせください。

お悩みの内容に合わせて、無理のない見直し方法をご案内しています。まずは気になることだけでも、お気軽にご相談ください。

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