【エコキュートの選び方】タンク容量(貯湯ユニット)徹底解説

エコキュート選びは価格も大事ですが、ご家庭に合った機種を選ばないと後悔します。

機種選びに失敗すると、電気代が高くなるばかりか最悪補助金も、もらうことが出来ません。

エコキュートは、ご家庭に合う最適な機種を選ぶと、電気代をさげることに貢献します。

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目次

貯湯ユニット

貯湯ユニットの容量

エコキュートの貯湯ユニットは、370Lや460Lのタンク容量が人気で良く選ばれています。

お湯の使用量が多いご家庭向けには、550Lなどさらに大容量のタイプもあります。一方で、お湯の使用量が極端に少ない場合には、300Lの小型タイプも選択可能です。

タンク容量が大きいとお湯切れの心配が減る一方で、必要以上に大きな容量を選ぶと、エネルギーの無駄が生じ、電気料金が高くなってしまいます。そのため、ご家庭の使用状況に適した容量を選ぶことが重要です。

適切なタンク容量を選ぶことで、お湯切れの不安を解消し、無駄なエネルギー消費を抑えることができます。最適なタンク容量を選び、快適で効率的な生活を実現しましょう。

貯湯ユニットの容量の目安

適切な貯湯ユニットはご家族の人数やライフステイルによって変わります。ご家族の人数が多ければ大きい貯湯ユニットがすることはもちろん、ライフスタイルもチェックしましょう。

ご家族の人数貯湯ユニット(タンク容量)
7人~550L
4~7人460L
3~5人370L
2~4人300L

私の経験上、大きい貯湯ユニットをおすすめするのは、こんなご家庭です。

お風呂は毎日湯船にしっかりと浸かりたい

年頃の女性がいる

近い将来同居する家族が増える

貯湯ユニットの容量はご家族の人数で選ぶと良いですが、上記の場合にはひとつ上の容量も検討することをおすすめします。

貯湯ユニットが大きくなれば、その分消費電力も増えるので湯切れ対策で大きめにするか、省エネ経済性を優先するのか、ご家庭の価値観に合ったものを選びましょう。

主要メーカーの貯湯ユニット容量

コロナのタンク容量
タンク容量
大容量460L
中容量370L
小容量300L
ダイキンのタンク容量
タンク容量
大容量460L
中容量370L
小容量ネオキュート318L
三菱のタンク容量
タンク容量
大容量550L・460L
中容量430L・370L
小容量300L・180L

エコキュートのしくみ

エコキュートの正式名称は「ヒートポンプ式給湯機」です。本記事では、以下「エコキュート」と呼びます。

エコキュートは、空気中の熱と電気エネルギーを利用して効率的に熱エネルギーを生み出し、お湯をつくる仕組みです。

エコキュートは主に「ヒートポンプユニット」と「貯湯ユニット」の2つで構成されています。


ヒートポンプユニットは空気中の熱を取り込み、その熱を活用して貯湯ユニットにお湯を貯めます。

外観については、ヒートポンプユニットはエアコンの室外機に似たデザインです。

貯湯ユニットには角形や薄型などの種類があり、タンク容量や設置スペースに応じて選ぶことができます。

【エコキュート】
貯湯ユニット選びのポイント

貯湯ユニットの年間給湯効率

エコキュートのグレードを無理に上げる必要はないですが、貯湯ユニットの年間給湯効率は必ず確認しましょう。年間給湯効率の数字が大きいほど、貯湯ユニットが高性能で保温効率が高いので、省エネで電気代を抑えることが可能です。

エコキュートの補助金の要件で、年間給湯効率が一定数以上の省エネ機種だけ補助金がもらえる場合もあるので、補助金対応機種から選ぶようにしましょう。

【詳しくはこちら】エコキュートの補助金は貯湯ユニットが重要

貯湯ユニットの設置スペース

エコキュートは、貯湯ユニットとヒートポンプユニットが必要です。

設置するには、それぞれの設置スペースや搬入経路を考える必要があります。

敷地内に十分な設置スペースがあれば、貯湯ユニット選びに制約はないですが、都会の住宅の限られた設置スペースしかない場合には、薄型やスリムタイプを選ぶ必要があります。

貯湯ユニットのデザイン

エコキュートの美観にこだわるなら貯湯ユニットもハイセンスなデザインを選ぶといいです。

一般的には貯湯ユニットのイメージは角型で無骨なイメージですが、最近はスタイリッシュなデザインの貯湯ユニットを各メーカー揃えているので、目につくところ設置場所があるなら、おしゃれな貯湯ユニットを検討してみてはいかがでしょうか。

貯湯ユニットの設置地域(塩害地向け)

海のすぐ近くに設置する場合は、耐塩害仕様や耐重塩害仕様のエコキュートを検討しましょう。

貯湯ユニットの設置地域(寒冷地向け)

外気温が−10を下回るなら、寒冷地向けのエコキュートから機種を選びましょう。

アドバイザー

-10度を下回る地域は限られているので、大体は一般地向けのエコキュートで対応できます。

補助金は貯湯ユニットが重要

エコキュートの補助金

給湯省エネ2024事業
(交付申請の受付終了)

補助金額

補助金額 8万円

加算要件の紹介

要件加算額
A要件2万円
B要件4万円
A要件+B要件5万円
加算要件
A要件インターネットに接続可能な機種で、翌日の天気予報や日射量予報に連動することで、昼間の時間帯に沸き上げをシフトする機能を有するものであること。
B要件補助要件下限の機種と比べて、5%以上CO2排出量が少ないものとして、a又はbに該当するものであること。
(a.2025年度の目標基準値(JIS C 9220 年間給湯保温効率又は年間給湯効率(寒冷地含む))+0.2以上の性能値を有するもの、又は、b.おひさまエコキュート)

性能要件

省エネ法上のトップランナー制度の対象機器である「エコキュート」であること。

エコキュートの補助金は全ての機種が対象ではなく、高い省エネ性能しか対象になりません。

では省エネ法上のトップランナー制度の対象機器とは、具体的にはどんな機種なのでしょうか?

一般的な貯湯容量の場合(320L~550L未満)は、一般地仕様のエコキュートの場合、年間基準保温効率が3.5です。寒冷地仕様は2.9です。

貯湯容量目標基準値
320L以上
550L未満
一般地仕様 3.5
寒冷地仕様 2.9
区分および省エネ基準を
もっと詳しく見る
区分名想定世帯貯湯缶数貯湯容量仕様省エネ
基準値
A少世帯一般地3.0
B寒冷地2.7
C標準一缶320L
未満
一般地3.1
D寒冷地2.7
E320L
以上
550L
未満
一般地3.5
F寒冷地2.9
G550L
以上
一般地3.2
H寒冷地2.7
I多缶一般地3.0
J寒冷地2.7

2025年度最新
エコキュートの補助金情報

2025年もエコキュートの補助金が予定されています。人気の補助金は受付が開始されてから、すぐに無くなることが多いので事前の準備が大切です。

給湯省エネ2025事業

以下の情報は、国会で補正予算が成立することが前提となります。また、事業の内容については今後変更となる可能性があります。

補助金額

基本額 6万円

要件
A要件10万円
B要件12万円
A要件+B要件13万円
要件について
A要件インターネットに接続可能な機種で、翌日の天気予報や日射量予報に連動することで、昼間の時間帯に沸き上げをシフトする機能を有するものであること。
B要件補助要件下限の機種と比べて、5%以上CO2排出量が少ないものとして、a又はbに該当するものであること。
(a.2025年度の目標基準値(JIS C 9220 年間給湯保温効率又は年間給湯効率(寒冷地含む))+0.2以上の性能値を有するもの、又は、b.おひさまエコキュート)

エコキュートの選び方/
貯湯ユニットのおすすめ・ポイントまとめ

エコキュートは貯湯ユニットの年間基準保温効率が補助要件をクリアできている機種を選びましょう。

補助要件をクリアした省エネ性能が高いエコキュートは電気代を下げる効果も期待できます。

太陽光発電の電気を活用してエコキュートでお湯を作れば、安く売電するよりお得で電気代も下がって一石二鳥です。

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エネルギーマネジメントアドバイザー 

内田 博己

株式会社ジャパン電気 代表取締役。約15年間太陽光発電業界で活躍。エコキュート・蓄電池・太陽光発電の販売・取次業務をおこなう。

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