蓄電池で儲かるは嘘!?経済効果をプロが暴露します

蓄電池を設置したら、売電や電気代で儲かりますと言っている会社は信用しちゃいけません。

先日、福岡県の協力会社との会話で、最近「蓄電池を設置したら儲かるって騙しで訪問販売がまわっている」とのこと。

福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県の九州地方で、蓄電池は儲かるという営業トークをする訪問販売が増えているとのことですが、全国でも似たようなケースはあると思いますので、今回は「蓄電池は儲かるについて」解説していきます。

誤った説明で蓄電池を設置してしまう被害者を減らす注意喚起になれば嬉しいです。

蓄電池の本当の経済効果を業界プロがぶっちゃけていきますので、ぜひ参考にしてください。

目次

蓄電池は儲かるは大嘘

訪問販売のお兄さん:

「蓄電池を設置したら儲かりますよ」

訪問販売のお兄さん:

「蓄電池の設置はタダで大丈夫ですよ」

これ嘘です。儲け話には裏があるんです。騙されないでくださいね。今回お伝えしたいことはこれだけです。

騙されないためには欲を出さないことです。蓄電池を設置するだけで儲かるなら、みんな設置します。

蓄電池を設置するということは、蓄電池を買って設置するということです。決してお金が儲かるから蓄電池を設置するわけではないのです。

では具体的にどんな説明・オーバートークに気をつければいいのでしょうか

売電が下がった、蓄電池で儲けよう

売電が下がるから蓄電池を検討することは間違っていませんが、儲かるわけではありません。

具体的な経済効果はこんな感じです。仮の数字で検証を行います。

売電の量を確認する。仮に200kWhとする

高い売電価格が48円とする→仮に8円に下がったとする。

何もしない場合

48円 X 200kWhで9,600円の売電【売電単価高い間】から売電単価が8円になる場合。

8円 X 200kWhで1,600円の売電 

売電の単価が48円から8円に下がることで、売電価格8,000円が安くなります。


蓄電池を設置する場合

蓄電池を設置して仮に、200kWh全部蓄電できた場合、自家消費200kWhと電力会社から購入する差を計算すると、仮の電気単価40円 X 200kWh=8,000円

蓄電池がない場合の売電価格8円 X 200kWhで1,600円

それぞれのケースのプラスの経済効果の差は8,000円-1,600円=6,400円

現実的には全て蓄電して使うことは無理(蓄電池が満タンになれば売電するので)ですが、この場合は蓄電池の設置により最大6,400円の効果があります。

電気代が下がるから、蓄電池を設置して儲けましょう。

200kWh売電していた上の例でいうと、最大6,400円電気代が安くなります。現実的には、100%全て蓄電して使い切るのは難しいので、もう少し効果は低くなります。

蓄電池の設置による経済効果はありますが、儲かるというのは、明らかにオーバートークだといえます。

蓄電池を設置する理由

それでも蓄電池は、今後ご家庭に必要不可欠な災害に役立つ設備です。

国の方針も2050年を目処に地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出量実質ゼロにするとし、太陽光発電の再生可能エネルギーの24時間有効活用のため、蓄電池は必要不可欠です。

停電に役立つ!住宅設備NO.1

蓄電池は儲かるは、オーバーだということは理解頂けたと思いますが、蓄電池の設置自体をおすすめしないわけではありません。

台風や地震の災害時の停電の時に最も役立つ住宅設備は蓄電池です。

冷蔵庫の食材は電気が無ければ腐ってしまいますが、蓄電池があれば何日も食材を新鮮に保存できます。明かり、炊飯、調理、お風呂なども、停電の時に使えるのは心強いです。

太陽光発電には蓄電池は必須

太陽光発電システムの設置検討するなら蓄電池も一緒に設置することをおすすめします。

太陽光発電が発電する電気は売るより使ったほうがお得ですが、日中はお仕事のご家庭も多いでしょう。蓄電できればお昼の発電をためて必要なときに電気を使うことができます。

売電も以前は48円と高かったので売った方がお得でしたが、売電価格が半分以下になっている今は電気は売るよりも使う方がお得です。

また売電価格は、10年を経過すると価格が大きく下がります。最初、太陽光発電を設置する時に蓄電池も合わせて工事することで、機器や工事の無駄がなくなり後から設置するよりも安くなります。

蓄電池・太陽光を安く設置する

嘘をつく業者は見積もり価格が高い

日々、蓄電池の見積もり相談をしていますが、まず嘘やおかしな説明をする会社の見積もり価格はビックリするほど高いです。

どのくらい高いかと言うと、50万円以上ひどいケースでは、見積り金額が100万円以上高いこともあります。

蓄電池の相談はおまかせください

ソーラー・蓄電池通信の運営目的は、蓄電池や太陽光発電に詳しくない人へのサポートです。

全国の皆さんから気軽にご相談いただけると嬉しいです。ぜひご活用ください。

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