太陽光発電を設置して10数年、「今月の電気代高すぎない!?」「最近あまり発電していない?」「もしかして、どこか壊れてるのかも?」なんて感じたことはありませんか?
住宅用の太陽光発電は、基本的には長く使える設備ですが、年数が経ってくると部品の劣化や思わぬトラブルで発電が止まってしまうこともあります。
見た目では異常がわからず、「どうしていいかわからない」「どこに連絡すればいいの?」と戸惑ってしまう方も少なくありません。
この記事では、発電が止まる・発電量が落ちるといったトラブルの原因や、よくある故障の種類、そしてその対処法について、専門知識がなくてもわかるようやさしく解説しています。
さらに、点検・修理・相談はどこに頼めばいいのかといった実用的な情報もあわせてご紹介。
「大きな故障になる前に確認しておきたい」「少しでも不安を解消したい」そんな方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
この記事では、こんなことがわかります。
- 太陽光発電のよくあるトラブル
- 故障時の対処法
- 修理や対処法の相談先について
太陽光発電のトラブルに備えるために、まずは「よくある不具合のパターン」を知り、いざというときの「基本的な対処法」、そして「修理や相談が必要な場合の頼れる相談先」について理解しておきましょう。

\ 故障・修理の相談する/
【はじめに】「発電が止まった?」まず知っておきたいトラブル例
- まずは落ち着いてチェック!自分で復旧できるケースも
- 原因はひとつじゃない?複数トラブルに注意
- 放置はNG!気づいたときが対応のタイミング
太陽光発電が一時的に不具合が発生していて、自分で復旧できる場合もある
太陽光発電が突然止まったように見えても、実は一時的な不具合で、自分で対応して復旧できるケースもあります。たとえば、ブレーカーが落ちている場合や、強風や落雷の影響で安全装置が作動して一時的に停止している場合です。また、パワーコンディショナーのリセット操作だけで再び動き出すこともあります。
とはいえ、電気設備に関わるため、むやみに触るのは危険です。取扱説明書を確認しながら、わかる範囲で確認し、それでも改善しない場合は無理せず専門業者に相談しましょう。ちょっとしたトラブルでも放置すると故障につながる可能性があるため、早めの対応が大切です。
原因は一つではなく、複数の要因の場合もある
太陽光発電のトラブルは、必ずしも一つの原因だけで起きているとは限りません。たとえば、機器の故障と配線の不具合が同時に発生していたり、経年劣化と外的な影響(強風・雷など)が重なって、システム全体の動きが不安定になることもあります。
こうした複合的な原因は、見た目では判断が難しく、素人判断ではかえって悪化させてしまうことも。確実な対応のためには、専門の業者による総合的なチェックが安心です。
「ちょっと様子を見るが」大損に?早めの確認がカギ!
太陽光発電の不具合を「そのうち直るかも」と放置してしまうと、発電ロスによる電気代の増加や売電収入の減少につながることがあります。
さらに、故障を放置しておくことで、漏電火災などのリスクも。部品交換や修理にかかる費用が大きくなる前に、早めに気づいて対処することが結果的にお得です。特に10年以上使用している設備の場合は、不調のサインに早く気づけるかがカギとなります。
発電が止まる主な原因とは?【よくあるパターン】
パワーコンディショナーの不具合・寿命

一番多い太陽光発電の故障はパワーコンディショナーの不具合です。電気が流れると危ないので自分では開けないでください。

パワーコンディショナーの寿命は10年〜15年程度です。
頻繁にエラーや警報音が出るならそろそろ交換の時期かも
- 電気を変換する装置。10年を超えると故障が増える
- 警報音が鳴る・エラーコードが出る・発電の表示がでない等の症状
屋内型のパワーコンディショナーは、脱衣場に施工されているケースが多く湿度が故障の原因になっている場合も、湿気がこもらないように必要に応じて換気をしましょう。
設置してから、年数が経過していて何度も同じ症状が出て改善しない場合は、そろそろ寿命の可能性があります。
太陽光パネルの破損・汚れ・落ち葉の影響

太陽光パネルの故障は、屋根の上を見る機会がないため、定期点検していないと発見しずらいです。
- 台風のなどで、物が当たって物理的な破損
- 太陽光パネルのホットスポット
- 太陽光パネルの端子部分の不具合
太陽光パネルの見た目に異常がなくても内部で発電不良が起きていることも。
ただし屋根に登るような点検は危険ですし、基本的にお勧めしません。
汚れは、足場がよく安全に作業ができるなら優しく洗い流してあげるといいでしょう。
また太陽光パネルに落ち葉が落ちても発電に影響があるため、注意してあげましょう。

ただし高圧洗浄機の使用は、太陽光パネルを傷める可能性があるのでオススメしません。

太陽光パネルの故障は、保険を使った修理以外は修理案件ごとに、修理するべきか、しないべきか判断が異なります
太陽光パネル1枚の価格は安くても、安全な交換作業に伴う足場の必要の有無など、設置場所によっては、大掛かりな工事になるケースもあるためです。
配線のトラブル・断線
配線を全て張り替えるようなことは、あまり聞かないですが、ネズミなどの小動物が、ケーブルをかじったり経年劣化によるビスの緩み、施工不良などの配線トラブルの可能性があります。
また機器に小動物が入ってこれないように、侵入経路をパテで塞いておく必要があります。
ブレーカーや主電源がOFFになっている


自分で対応して直る場合もありますので、まずはお気軽にお電話にてご相談ください。
- 意外と多い「うっかり」ケース。雷後などに起こりがち
モニターの誤作動・通信トラブル
モニターが故障すると、発電しているか確認できない場合があります。
パワコンの小窓で発電が確認できているなら、モニタの買い替えはおすすめしません。

- 実際には発電しているが、表示がおかしいだけの可能性も
- 通信ケーブルの不具合
- 液晶画面の不具合

パワーコンディショナとモニタはセットなので、年数が経過しているならモニタだけの買い替えはもったいないですよ。
故障のチェック方法【ご家庭でできること】
まずは晴れた日に、太陽光発電がきちんと発電しているかを確認してみましょう。モニターにエラー表示が出ていないか、発電量が極端に低くないかをチェックします。
次に、パワーコンディショナーの表示ランプや異音の有無を確認しましょう。焦げ臭い匂いや煙が出ていたら、すぐに使用を中止してください。
また、ブレーカーが落ちていないか、主電源がONになっているかも見てみましょう。特に、雷や台風のあとには一時的にブレーカーが落ちていることがあります。
ご家庭でも確認できることはありますが、少しでも異常があれば無理せず専門業者へご相談ください。
故障かも?と思ったときのベストな対処法
太陽光発電の「調子がおかしいな」と感じたら、自己判断せず早めに専門業者に相談することが大切です。放置しているうちに故障が進んでしまい、結果的に修理費が高額になったり、保証期間を過ぎて無料対応が受けられなくなるケースもあります。
また、台風や落雷が原因の場合は、火災保険や自然災害保険が適用できることも。ただし、保険の申請には早期の点検報告書が必要になることが多いため、対応が遅れると適用外になる可能性もあります。
「様子見」はせずに、小さな不安のうちに点検や修理を依頼するのが、損をしないポイントです。
よくある修理対応例【当社対応事例】

- パワコン交換:K様邸(設置16年目)
- パワコン交換と配線の再接続 S様邸(設置25年目)
- パワコン交換と蓄電池設置 A様邸(設置17年目)
- パワコン交換と接続箱交換 K様邸(設置18年目)・・など
これまで当社が対応してきた中でも多いのが、10年以上経過したパワーコンディショナーの交換です。たとえば神戸市のA様邸では、発電が急に止まり、点検の結果パワコンの寿命が原因と判明し、パワコン交換と蓄電池を設置して無事復旧しました。
また、接続箱の故障もよくあるトラブルのひとつ。K様邸では、パワコンと接続箱の故障が判明し、両方の機器を更新することで発電が正常に戻りました。
「さらに、雷の多い時期には、落雷による機器の故障に対応し、保険申請後の修理も行っております。」
経験豊富なスタッフが、状況に応じた対応を迅速に行っていますので、お困りの際はお気軽にご相談ください。
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「これって故障?」の不安はお気軽にご相談ください
「これって故障?」の不安はお気軽にご相談ください
- 無料の相談サービス受付中
- 見積もりだけでもOK・他社施工でも対応可
- お電話やお見積もりフォームにてお気軽にお問い合わせを
発電の様子がいつもと違う…それ、気のせいじゃないかもしれません。
長く使っている設備ほど、見えないところで経年劣化が進んでいるケースも。
漏電や配線の緩みが原因で、発電停止やエラーを繰り返すことがあります。
「もしかして…」と思ったら、様子を見ずにまずはお気軽にご相談ください。
【まとめ】発電が止まったら、まずは落ち着いて確認 → 専門家に相談が安心
太陽光発電の不具合は、早めに気づいて行動することが何より大切です。
自分で対応できるケースもありますが、特に長年使用している場合や、何度も警報が鳴るようなときは注意が必要です。
経年劣化による不具合や漏電は、放置すると思わぬ損失や火災リスクにもつながります。
モニターやブレーカーのチェックを行ったうえで、不安な点があれば迷わず専門家にご相談を。
安心・安全に、太陽光を活かし続けましょう。

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太陽光修理アドバイザー
内田 博己
株式会社ジャパン電気 代表取締役。約15年間太陽光発電業界で活躍。蓄電池・太陽光発電の販売・保守・取次業務をおこなう。